当社はITベンチャーとの協業を通じて、不動産業界に変革をもたらす、さまざまなチャレンジを行っています。そのパートナー企業の一社が、家計簿アプリなどで成長著しい株式会社マネーフォワード。今回は同社代表取締役社長 CEOの辻様と、北川社長による特別対談をお届けします。「OwnerBox(※1)」と連携する「MFクラウド確定申告(※2)」を手がける企業のトップが、協業を通じて感じたものとは? そして今後の展望は? たっぷりお話しいただきました。(文中敬称略)
※1:OwnerBox   https://ob.centrl.cc/
ダイヤモンドメディア株式会社と共同開発した、賃貸経営をサポートするオーナー向け専用サイト。賃貸経営における収支管理や確定申告をオンラインで完結させ、オーナーの作業負担の軽減とスピーディーな情報提供を可能にする。

※2:MFクラウド確定申告   https://biz.moneyforward.com/tax_return
株式会社マネーフォワードが個人事業主向けに提供しているクラウド型確定申告ソフト。青色申告や白色申告に対応。

惹かれたのは、
新しいことに挑む姿勢

「OwnerBox」と「MFクラウド確定申告」を連携させた新サービスの開始も、目前に迫ってきました。お声がけいただいたのは昨年の6月ごろだったと記憶しています。
北川
そうですね。「OwnerBox」に新しい付加価値をつけたいということでご相談をさせていただきました。
当社の確定申告ソフト「MFクラウド確定申告」はさまざまな法人・個人事業主の方にご利用いただいていますが、特に不動産のオーナー様から「確定申告が楽になった」「これまでの十分の一の時間でできるようになった」と高い評価をいただいていました。「OwnerBox」のユーザー様にもお役に立てるのではないかと確信しています。
北川
展開されているサービスそのものも魅力的でしたが、マネーフォワードという企業の姿勢にも惹かれるものがありました。失敗を恐れず、新しいことにどんどんチャレンジしていくバイタリティがすばらしいなと。そういう企業と、ぜひとも一緒に仕事がしたいと思ったんです。不動産賃貸管理業というのは他のビジネスと比べて昔のやり方が根強く残っているところがあり、私たちは2015年の設立当初から、そういった既存の業界のやり方を変えるべく、自らの変革に取り組んでいます。将来的には不動産だけに留まらず、金融を含めた総合的な資産運用サービスを提供できる会社を目指したい。そこで金融のプロであり、なおかつ金融業界の変革を推し進めている御社にお声がけさせていただいたんです。
ありがとうございます。

ニーズとウォンツを考え抜く

確かに北川社長がおっしゃる通り、不動産の世界にはまだまだ変革の余地があるように見受けられますね。金融業界でも、かつてはメガバンク同士で競争していたところに海外の大手IT企業などが参入してきているし、自動車業界も電機メーカーが競争相手になったりと変革を余儀なくされています。不動産業界にも、いつ他業界が進出してきてもおかしくない。
北川
不動産業界は従来のビジネスモデルそのものを見直す必要もあるでしょうね。遅かれ早かれ、従来のやり方が根本的に変わる日が来ると私は思っています。
先ほどおっしゃっていた「ゆくゆくは資産運用サービスを目指す」というお話につながりますね。従来のビジネスモデルのままでは、変化する環境の中でお客様を満足させるサービスを提供し続けることは難しいと。
北川
はい。会社というのは、お客様に貢献できなくては存在する意味がありませんから。私たちであれば、不動産を貸したいという人、借りたいという人のために何ができるのか、徹底的に考え抜くこと。それを忘れてはならないと思います。
まさにその「考える」ということが重要なんですよね。私はよく「ユーザーフォーカス」という言葉を使うんですが、お客様のご要望には顕在的な「ウォンツ」と潜在的な「ニーズ」があって、サービスを提供する側はそれを見極めなくてはならない。言われたことを鵜呑みにしてそのまま行動に移しても、ご満足いただけるとは限らないわけです。有名な例え話ですが、馬車の時代に「足の速い馬が欲しい」というお客様がいたら、その人が本当に求めているもの(ニーズ)は「目的地に早く到達できる手段」なんですよね。馬(ウォンツ)を提供すればその時は喜ばれるかもしれないけれど、自動車が登場したら負けてしまう。
北川
おっしゃる通りです。ですから当社は、お客様の真のニーズを考え抜く努力については、どこにも負けない会社を目指したいと考えています。それによって、最高水準のサービスを提供し続けていきたいですね。
大先輩にこんなことを言うのは僭越ですが、なんだかベンチャー企業のトップとお話をしているような感覚です(笑)。ビジョンを持ったトップが社員を引っ張ると同時に、社員自身も自ら答えを見出そうとしている。トップダウンとボトムアップのバランスが取れていらっしゃるなと感じます。意志決定のスピードも本当に早いので、今回のプロジェクトも非常にスムーズに進めることができました。

一社でできることは限られている

北川
私が御社に惹かれた理由はもう一つあり、それは何かをしようとする時、自社だけで動くのではなく異業種も含めたいろんな企業を巻き込むところです。だからこそ、市場そのものを変えるようなダイナミックな仕事が可能になるんですよね。今回の協業で辻社長やマネーフォワード社員の皆さんと直に接した当社の社員たちは、すごく良い刺激を受けたはずです。そして、彼らからまた良い影響が社内に波及していくことを期待しています。
私たちにとって、他社の協力を仰ぐことは決して特別なことではありません。ユーザーの課題解決を考えていくと、どうしても自社だけではできることが限られてきてしまうんです。幸い、オープンイノベーションの考え方が浸透してきて、こちらの想いを伝えると「一緒にやろう」と言ってくださる企業が増えてきました。良い時代になってきたと思いますね。
北川
ただ、協業を呼びかけるためには視野を広く持って、さまざまな業界にアンテナを張っておかなくてはなりません。辻社長を見ていると、他業種の方と会う機会を積極的につくっておられるし、それにすごく勉強熱心ですよね。本もずいぶん読んでいるでしょう。お話をしていると、よく「この間こんな本を読んだんですが……」という話がぽんぽん出てくる。私自身も含め、当社の社員も見習わなくてはと思います。
恐縮です。最近は忙しくて、本を買ってもじっくり読みこむ時間がとれないんですけどね。「積ん読」ばかり増えてしまって(笑)

びっくりするような、
そして感動していただけるような

不動産というものがデータでここまで「見える化」された時代は、おそらく初めてだと思うんです。業界そのもののあり方が大きく変わっていく中で、新しいビジネスもたくさん生まれてくるはず。変革に前向きな東急住宅リースのような企業にとっては、むしろ大きなチャンスの時代だとも言えます。
北川
「OwnerBox」と「MFクラウド確定申告」の連携という今回の取り組みは、あくまで第一歩だと考えています。今後もご協力いただきながら、お客様がびっくりするような、そして感動していただけるような革新的なサービスを提供していきたい。
ありがとうございます。不動産のお客様がどんなニーズをお持ちなのか教えていただきながら、その方々に喜んでいただける新しいサービスをつくっていけたらと考えています。ワクワクしますね。
北川
今後とも、どうぞよろしくおねがいします。本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
対談日:2017年10月12日

PROFILE

株式会社マネーフォワード

2012年設立。「お金を前へ。人生をもっと前へ。」をビジョンに、資産管理・家計管理ツール「マネーフォワード」や自動貯金アプリ「しらたま」などを提供。2016年12月より東急住宅リース株式会社・ダイヤモンドメディア株式会社と提携し、不動産オーナー様向けクラウドサービスを開発。2017年9月、(フィンテックベンチャーとして初めて)東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場。

辻 庸介様

株式会社マネーフォワード代表取締役CEO。京都大学を卒業後、ペンシルバニア大学ウォートン校MBA修了。ソニー株式会社、マネックス証券株式会社を経て、2012年に株式会社マネーフォワード設立。新経済連盟の幹事、経済産業省FinTech検討会合の委員も務める。2016年12月、日経ビジネス「2017年日本に最も影響を与える100人」として選出。
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